ちりめんを作った

1980年くらいの話ですが、どうしても、ちりめん素材が欲しくて、探していたところ、レーヨンのちりめんの風呂敷をみつけました。これが反物であったら服になるのにと思って、さっそく、京都の風呂敷やさんへ。とりあえず、風呂敷にカットされる前の反物を手にいれて、やりくりしていたが、どうも、柄とか色とかが気にいらない。

そこで、こちらから図案をもっていって染めてもらうことにしたのですが、何といっても、業界がちがうので、なかなか自分の思いがつたわらないんです。とうとう、自分で全部やることになってしまいました。当時はパソコンなんてなかったので、ひとつの柄に4配色をつけるのは、もう大変な作業で、夜どうしかかってやっていました。
もうひとつ、風呂敷の単位で染めているので、ジョイントといって、染めの型のつなぎ目が目立たない様にするのが、一苦労でした。
そんな、こんなで、当分の間、無地と柄のレーヨンのちりめんがお店を彩っていたのです。