土佐つむぎのこと

1980年くらいのお話になります。
パッチワーク教室をやっていたころ、教室の先生からどうしても、土佐つむぎを使った作品を作りたいという要望があって、それでは探して見ましょうとさっそく、高知の織り元へでかけました。ラッキーなことに、当時のお店の隣がたまたま四国銀行(高知市本店)広島支店で、取引もあったので、すぐに紹介していただいて、すぐに取引ができるという、異例の早さで商品を手に入れることができました。

高知の織り元では、工場も見学させていただいて、感激して帰って来ました。ちりめん同様、無地と独特の縞柄が売り場を彩りました。この商品を使って作ったもので、記憶に残っているのは、パフクッションで作ったコタツカバーです。土佐つむぎの素朴な感じが十分に発揮された作品で、今でもはっきりと覚えています。その後、大手のメーカーさんから、続々と土佐つむぎが売り出されました。現在は、残念ですが取り扱ってません。なんでも必要なものは作り出そうという意欲だけは受け継いでいます。

2019年 追記 そんな土佐つむぎの織元も、何年か前にすべて廃業されたみたいで、さみしい限りです。