チノクロスのこと

前に、ジーンズの時に、チノクロスで作られたパンツをチノーズと呼んでますと説明しましたが、通称チノパンといって、パンツの代表的な素材としてよく使われています。もともとは、その丈夫なことから、アメリカの陸軍の制服に採用されていたものです。(もっと前はイギリスが使ってたらしいですが、)100年くらい前のことです。

1970年ころ、ツータックのチノパンがおしゃれ着として、ブームになり現在に至ってます。その後、皮肉にも、米軍の正式制服からは姿を消してます。

名前の由来は、米軍が中国(china)から輸入してたので、チノ(Chino)となったらしいです。
組織ですが、経20’S(20番単糸)緯16’S(16番単糸)綾織が元の規格ですが、10番~20番使いの綾織りを広くチノクロスとよんでるようです。
アウトレットファブリックスの見解は、打ち込みがよくて、しっかりした綾織りということで、打ち込みも重視してます。

もうひとつ、パンツ素材で、ウエポンというのがありますが、こちらはウエストポイントの略語で、ウエストポイント士官学校のユニフォーム地に由来してます。こちらは双糸を使用した腰と光沢のある高級素材になります。

単糸(タンシ)は文字どうり1本の糸のことで、双糸(ソウシ)は単糸2本を撚り合わせて1本の糸にしたものです。

おまけのお話です。
カーキという名の色は実際、どんな色をさしていうのかよくわかりませんね。
カーキという色の名前は、本来白い軍服が土ぼこりで汚れた色を呼びました。インドの方言で、まさにカーキは「土ぼこり」をさします。
現実には、軍服の色をさして言っているみたいなのですが、これがいろいろあってわからないんです。アーミーグリーンから国防色、やはり土いろっぽい濃い目のグリーンでしょうか。
私の個人的見解ですので、鵜のみにしないでください。