綿麻プリントロココ調

店長挨拶

店長の堂角田(どうかくだ)です
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生地の豆知識

これまでの経験上、お役にたてればと思ってひとり言のように書いてみました。
どなたかお一人にでも役立てば、また共感してくださる人がいらっしゃればうれしいです。


■ スレーキのこと

よくスレーキの取り扱いがないかとお問い合わせいただくのですが、
私どもでは、スレーキの代わりにシーティングなどを使っていたので、取り扱っていませんでした。
今回、デニムの仕入れ先から、やはり縫製のアップ反としてスレーキなるものが
一緒に入荷しましたので、ご紹介させていただきました。

スレーキとは、ポケットの袋布などに使われる生地で、本来つやがあって、
なめらかという意味の英語のSLEEKからきている名前らしいです。
厚みがでるのをおさえて、すべりをよくするなどのために、紳士服、
パンツのポケットなどに使われています。

手触りなめらかスレーキはこちら



■ セルビッチ(セルヴィッジ)デニムのこと

一般的には生地の端、耳のことをさしてることらしいのですが、
古いデニムの織機で織ったものは生地幅が29インチと狭くて、
ジーンズの型紙をおくと、そのまま耳を使って裁断、縫製できたので、
この方がさらに丈夫ということで使われていた生地です。

リーヴァイスの場合、セルヴィッジに赤いラインが入っていて、
レッドセルヴィッジと呼ばれていました。
日本では赤耳と言われてます。また、レディーリーヴァイスには、ピンクのラインが走っています。

このようなことから、
未だに、こだわりのデニムとして、たくさん作られてはいないのですが、
愛好家が多いのも納得できます。

そんなセルビッチデニムはこちら



■ 1反って何m?

反もの1反って、一体何mなのでしょうか
もちろん、着物の生地の反物ではなくて、私たちがいつも接している木綿とかについてですが

綿について結論から言うと、1反は120ヤード(ここでもヤードです)のものが多いです。
生地によって違いますが121.5ヤードのものとか、139.5ヤードのものもあります。
ヤードをメーターになおしていうと、110mくらいでしょうか

でもこの長さで販売すると、長すぎて扱いにくいし、多くのメーカーさんは、2等分にしたり、
3等分にしたり、はたまた、4等分にしたりして、売りやすい長さの単位を1反としてます。
したがって、1反が55m、36m 27.5mのものといろいろできてしまうのです。

既製服の加工する場合は、短いとハギレばかりでてロスですので55mが多いし、
逆に生地やさんで売る場合は、少なくて種類が多い方がいいということで、短い単位になってるみたいです。

ちなみに、ファブリックサーカスは、1反55mのものが多いです。

中には、110mなんてのもたまにあります。重くて持てない(笑)

倒れてきたら危険(笑)1反30kgくらいのだってあります。運送やさんはすごいです。

すみません話が横道にそれてしまいました。
最近は、不景気の影響で?、小売りやさん向けは、小さい巻がふえてるみたいです。
パッチワーク用の生地は9mとか7mで1反と呼んでいるものもあるみたいです。
ジョーゼットみたいなポリエステルの110cmは幅のプリントなどは、
23mが1反という単位みたいだし、ウールも150cm幅は50mとか30mが1反みたいです。

1反という言葉よく使いますけど、長さは、本当にいろいろなんですね。

10メートルカット生地はこちら



■ コール天のお話

コール天の下の「天」はいったい何なのでしょうか。
コーデュロイともいいますが、なまってコール天になる訳はないし、第一、カタカナと漢字が混じっているのも不思議です。

とにかく、縦に畝があって、コードからきてることはわかります。
コードに織ったものを、カットして、起毛して作られています。
時々、アンカットコールという名前で、カットする前段階のコール天の生地が売られています。これも、結構、しっかりしてて、いいものです。
コール天は、畝の太さと厚さで区別してます。
細コールは1mm幅の畝くらい。薄手のものは、シャツコールとよばれて、主にシャツブラウスに使われています。
中コールは、畝幅2mm~3mmくらい。一番オーソドックスなコール天です。厚さも普通が多いです。何にでも使えます。
太コールは、4mm~5mm以上の畝幅のものをよんでます。洗いをかけて少し、柔らかい感じが人気です。
スカート パンツ ジャンスカ 一重のジャケットなんかもOKです。
畝幅が1cm以上あるものや、カットの仕方の違う様々なコール天があります。
親子コールと呼ばれるものは、太い畝と細い畝が、交互に並んでいるので、その様によばれます。
四角のブロックにカットされているのは、ブロックコールです。
皆さんも、どこかで、変わったコール天に出会えるはずです。

コール天生地はこちら



■ 謎がとけたコール天

「コール天」と言う名前、どうして「天」だけ漢字なのかという疑問を持ったのは、メルマガでコール天のことをお話しようとしたときです。
やっと謎がとけました。コールはやはりコード(畝)のなまったもので、天はビロード(漢字で書くと天鵞絨)すなわちヴェルヴェットの「天」からきてます。
畝のある天鵞絨だからコール天となったということです。
ついでですがコーデュロイの語源はフランス語で、「王様の綱」という意味で、宮廷に仕える庭師たちが作業着として使った生地から、由来しているということです。



■ 最近、注目されている地球に優しい繊維たち

①オーガニックコットン
オーガニックコットンとは、殺虫剤、除草剤、枯れ葉剤などの化学合成農薬や化学肥料を3年以上使わない土壌で栽培した原綿を使い、各工場で出来るだけ化学薬品を使わずに処理した糸や生地で、肌と地球に優しい素材です。
色はちょっとブラウン。白い綿は、人間が作り出したものらしいです。
②テンセル
テンセル(R) は世界初めての精製セルロース繊維です。
木質パルプを原料にし、製造工程においてはセルロース(繊維素)を分解せず、
環境に影響を与える薬品などは使わず、パルプを溶かす溶剤もすべて回収して
再利用する完全なリサイクルシステムを取っています。
そのため原綿製造時における廃棄物を外に出さず、とても地球に優しい繊維です。
③ヘンプ
ヘンプは、麻の英語名です。電磁波を防ぐことを証明されて、注目をあびています。
日本では古代から一番なじみの深い繊維だった歴史がありますが、西洋の紡績が導入された頃から
工場の大量生産に適さなかったため衰退してしまいました。麻の茎の繊維質から作られるヘンプ製品は、地球環境の問題も含めて、いま新たに大きな可能性を期待されています。
④ケナフ
ケナフは成長が早いため、光合成を多く繰り返します。ケナフの光合成の速度を他の植物と比較すると、エノキの5倍、ヒノキの2.5倍となり、その分二酸化炭素をたくさん吸収します。
また、紙の原料にもなるケナフは、従来の木材資源を節約します。
これは、二酸化炭素の収入源である森林を守ることになります。



■ ビニールコーティング(ラミネート)加工

ビニールコーティング加工は、その名のとおり、ビニールを生地に圧着(貼り付けた状態)して、丈夫で防水性のあるものを作ります。私どもの商品は0.15mm厚さのつや消しのビニールを貼ってます。

ビニールだけだと弱いのですが、生地にビニールを貼ることで、結構強度がでます。
バッグなどを作って、重たいものにも多少大丈夫です。広島市の市立図書館 の貸し出し用のバッグ(本来、紙芝居の貸し出しなのですが、つい一緒に借りた本も一緒に入れてしまします。)がビニールではすぐにもち手のところが切れる ということで、私どもの生地を加工して、全部お作りしたのは記憶にあたらしいです。

防水性にももちろん優れていますので、水仕事のエプロンとか、テーブルクロスに非常に便利です。
ただし、間違っても洗濯機などの入れて洗ってはいけません。
ビニールがはがれてしまいます。
汚れはビニールの方を拭くだけにしましょう。

なお、エプロン、バッグなど縫われた場合、縫い目には当然穴があいてしまうので、この箇所から水は入ってしまいます。
どうしても困る場合は縫い目 に防水スプレーをしてください。
これで大丈夫です。
テーブルクロスなどは裁ち切りでもほつれませんので、そのまま使えて便利です。
これからの季節、アウトドアでも活躍しそうですね。

ミシンの送りがスムースにいかない場合、押さえを変えるとか皆さん工夫してますが、私はミシン油をほんの少し縫い目に脱脂綿などで引いています。でもこれはくれぐれもつけすぎないようにしてください。ミシン目から油が入ってしまいます。袋ものなども縫い代始末ロックなしでもOKです。

ラミネート生地はこちら



■ マドラスチェックのこと

マドラスチェックはその名のとおり、インドのマドラス地方で作られる素朴なチェックです。

綿の風合いを生かした自然な感覚の生地ですが、手作り的なので、仕上がりはきわめて雑(笑)です。チェックの横糸が1本なかったり、少し汚れがあったりと、柄あわせをしようとしてもできない場合も多々あります。

大好きな素材ですので、昔からシャツ、ワンピース、スカートなどウエアをはじめ、小物にもたくさん使ってます。
一度反物をほどくと砂が出てくるので、どうして反物の中に砂が入っているのか聞いてみたら、なんとインドでは、砂の上に広げて乾かしたりするので、そのときに入ると聞いて、おどろいたことがあります。

そのマドラスチェックをパッチワークのようにつないだものもよく使われています。このタイプの生地も1980年代からありましたが、昔のものはステッチがおちて、つながってない部分があったり、縫い代も裁ち切りでロックもかかってなかったりさんざんなものもありました。
現在の商品は、ロックもかかっていて、ずいぶん進歩がみられます。それにしても、これだけ手間がかかって、このお値段でいいのでしょうか(笑)

マドラスチェック生地はこちら


■ 麻といっても

夏の代表的な素材の麻ですが、服の素材として用いられる種類は大きくわけて、2つあります。

ラミーは東洋の麻で、繊維が太く長く、天然繊維の中で最も強い。(羊毛の4倍、綿の2倍)。色は白くて、絹のようなしっとりとした光沢を持つ。シャリ感、コシがある。

リネンは西洋の麻で、繊維は細く、短い。ラミーにつぐ、強度がある。色は亜麻色で、風合いはソフトでしなやかです。

両方とも、吸湿性、放湿性、発散性、通気性に優れていて、清涼感があります。最近、ヘンプなども、見受けられます。これも麻です。衣料用以外に使われる麻にジュートというのもあります。麻袋や帆布につかわれます。インド、東欧に多いみたいです。サンダルなんかにも使われてますよね。

人類最初の織物は、リネンだということです。ちなみに、紀元前5千年の古代エジプトです。

麻・リネン生地はこちら


■ タータンチェックのこと

タータンチェックについて書きはじめたら、大変なことになりそうですので、ごく簡単にご紹介します。

もともと、日本でいう家紋みたいなもので、スコットランドでそれぞれの氏族の独特の色とパターンが考案されていたというものです。ずいぶん以前からあるものなのですが、本当に昔のものは、すでに資料はなく、現在のものはほとんど19世紀になって作られたものです。従来草木染めだったものが、化学染料になって色のきれいなタータンが作られるようになりました。

好評のブラックウオッチもそんな中の代表的な柄で、聞いたところによると、柄の中に黒の窓枠があるので、この名称になったとか(まるで根拠ないです。すみません。)それぞれの柄に名前がついていますが、赤字のポピュラーなのが、ロイヤルスチュート。白地がスチュアートドレス。ブラックウオッチに黄色の線の入ったのがゴードン。黄色地がマックロード。その他 マクベス、マクドナルド等いろいろあります。

ロンドンにあるスコッチハウスへ行けば、望みどうりの自分のタータンを作ってもらえるらしい。また、このお店は、現存するすべてのタータンを在庫しているということです。すごいですね。

興味のある方は下記をご覧下さい。
  Tartans of Scotland
  http://www.tartans.scotland.net/

タータンチェック生地はこちら


■ ウール(羊毛)の特性について

長所:
1.保温性に優れている。
2.保湿性に優れている。
3.撥水性がよい。
4.吸湿性がよい。
5.シワになりにくい。
6.シワになっても、とれやすい。
7.形態安定性がよい。
8.色の染色堅牢度が高い。(染まり易い)

綿と同じように、天然繊維特有の長所が、目につきます。
シワになっても、ハンガーにかけておけば、もどってるのも、ウールならではなんですね。すぐれた吸湿性を利用して、夏でも涼しく着れるサマーウール、(最近はクールウールという名前も浸透してきました)、スポーツウエアなども、作られています。

短所:
1.水洗いをすると、縮む。
2.価格が高い
3.虫にくわれる。

そうなんです。最大の難関は、洗濯機でどんどん洗えないことなんです。 綿のように、洗濯機で洗うと、縮んでしまいますし、フェルト化をおこします。 でも、最近は、ウール洗いや、家庭用ドライなども、普及してきて、洗濯の仕方さえしっかりすれば、ご家庭でも大丈夫ですよ。 たしかに、虫にくわれやすいです。いい物ほど、よくやられます。虫くいにあっているものほど、いい毛織物かな?

ウール生地はこちら


■ 綿の特性について

長所:
  1.涼しさと暖かさを備えもつ。
  2.吸湿性が高い。
  3.通気性がよい。
  4.水にぬれても、強度がアップする。
  5.アルカリに強い。
  6.熱に強い。
  7.静電気がおきない。
  8.汚れにくい。
  9.汚れがついても、落ちやすい。

こうしてみると、いいところ多いですね。
夏だけではなく、冬も起毛綿とか、コーデュロイとか活躍するのもわかります。繰り返しの洗濯に強いし、アルカリにも強いので、石鹸、洗剤もOK。漂白も簡単にできます。また、高温でアイロンもかけられるし、燃えても、溶けることはありません。汚れや、ほこりや、小さなゴミなどもつきにくく、ついても、とれやすい。

短所:
  1.シワになりやすい。
  2.縮みやすい。
  3.日光にあたると、もろくなる。
  4.カビが発生しやすい。

やはり、シワは気になりますが、綿の特性ですから、シワになってあたりまえ。開き直って使いましょう。他の3点は、多少の防御策ありですが。


■ ダンガリーとデニム

ダンガリー(dungaree)は、そもそも生地の名前で、ヒンディー語の「ダングリ(dungri)」からきているらしい。

日本では「ダンガリーシャツ」に代表されるように、主にインディゴで糸染めされた薄手の生地をさしていうことが、一般的ですね。また一説には、色糸を経に、晒糸を緯に使うのがデニムに対して、晒糸を経に、色糸を緯に使って織るのがダンガリーといわれています。

アメリカでのダンガリーはまさに、デニムと同義語として、扱われてるらしい。
生地の辞典で「ダンガリー」をひくと、「作業着に用いられる、厚手のブルーデニム。本来は船員の作業着用の生地であった。この言葉はたいていはデニムと同義語として使われることが多いので、その項を参照」となっていたり、デニムと同義語としての扱いが多いらしい。

でも、ファブリックサーカスでは、主にインディゴを使った色糸と晒糸で織った平織りの薄手の生地をダンガリーとよんで、デニムと区別してます。でも、品番はダンガリーもデニムもDEで表示してます。(デニムでもストレッチはSTという品番をつけて区別してます。ストレッチ素材はストレッチのコー ナーだけでなく、デニムとかのコーナーにも、ST品番でありますので、ストレッチをお探しの方はあっちこっち見てください。)

余談ですが 経(たて)糸とか 緯(よこ)糸の読みがあやしくなったら、地球儀を思い浮かべてください。東経 北緯などですぐに理解できます。

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■ ストライプもギンガム?

「ギンガム」っていうと、一般的には、ギンガムチェックを思いうかべますが、そもそもギンガムは糸染めの平織りの基本的な柄のことで、もともと夏の代表的な織物でしたが、今では年間商品になってます。

普通のものは30~40番の糸で150~180本の打ちこみです。ストライプのものも、よくセットで作られていて、もちろんこちらも、ギンガムと呼びますが、特に「縦ギンガム」 略して「縦ギン」と呼ばれます。

今回の新商品で紹介するギンガムは、細番手 (60番)のしっかりした打ちこみですので、この標準のギンガムより、はるかに品質にすぐれてます。


■ デニムの産地

デニムの全国の生産量の50%は、なんと広島県の企業が作っています。

広島県新市町の「カイハラ」というところです。原料の糸を作る「紡績」から「染色」「織布」まですべて行っています。テレビのCMなんかもやってますから 聞いたことがあるかもしれません。この場所は、昔から備後とよばれ、「備後絣(びんごがすり)」という織物を作っていた地域です。藍とインディゴが同じというのが、ここでもわかりました。
「カイハラ」は実に、年間、ジーンズにすると、3000万本分のデニムを生産するそうです。

本社工場の敷地内に「歴史資料館」もあって、藍染め体験もできるということです。お近くの人は、ぜひ、出かけてみて下さい。